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zoom RSS 各種記憶媒体の寿命(石板、粘土板、竹簡、紙・和紙、紙・洋紙、フイルム、ディスク、メモリ半導体等)

<<   作成日時 : 2018/05/25 17:51   >>

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 現在、情報を記録するための媒体が溢れている。特にハイテク(高度技術、High Tecnology)製品が主流をなしている。特に近年急速に開発が進んでいるデジタル記憶のディスク(ハードディスク、光ディスク等)や、メモリ半導体(USB、SDカード等)が記憶密度・容量の大きさ、書き込み/読み出し(I/O)の速さから多用されている。
 ここでは、これらのハイテク記憶媒体を”寿命”と云う観点から、過去人類が用いてきた記憶媒体と比較してみた。

 ほぼ人類が使用を開始した順に、古代から現在に至る主な記録媒体の特徴とおおよその寿命を下表に、またその寿命を対数表示したグラフを下図に示す。
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*歴代記憶媒体の寿命と記憶密度(記憶容量)の傾向
 石板、粘土板、竹簡の古代技術から紙、フイルムの近代技術になるに従い、記憶媒体の寿命は短くなり、さらに、ディスク、メモリ(半導体)等の最新の高度技術(ハイテク/High Technology)に至ると、媒体の寿命は極端に短くなる。一方、記録密度(記憶容量)は、媒体の寿命とは逆で、最新技術ほど増大する。

*現代記憶媒体寿命の特徴
 現代社会で主に用いられている記憶媒体は、紙・洋紙、一部フイルム、ディスク、メモリ半導体であり、これらの寿命は100年以下であり、多用されているディスク、メモリ半導体は20年以下である。

*記録保存の問題
 現社会の情報を超長期に保存するには、石板、粘土板が有効であるが、現代社会の情報量は膨大であり、石板、粘土板で保存するには、これらは記憶密度が低いため、あまりに大量の記憶媒体を必要とするので適当でない。紙・洋紙にしても、寿命が100年位であるため、更新(書き換え/書き写し等)が必要になってくる。ハイテク製品は、なおさら、書き換え/書き写し等の更新が必要になり、これをどのような方法(体制)で更新を繰り返すかは大問題である。現代人の個人情報(例えば、写真、帳簿等)にしても、ハイテク製品(ディスク、メモリ半導体)で保管する場合は、適当な更新(数年から20年毎)が必要になる。しかし、これらの”書き換え/書き写し”作業を未来永劫に誰が保証してくれるのであろうか。超長期の保存に耐える高密度記憶媒体の開発が要望される(文献4.)。

*紙・洋紙に関する問題
 天然資源だけで作った和紙は、約1000年の寿命が確認されているが、明治以降導入された洋紙は、”にじめ止め”(サイジング剤)として用いられる硫酸アルミニウムの分解による酸性化で、紙の主成分である”セルローズ”が分解されて、紙が劣化がすると云う問題が指摘されている(文献5.)。明治時代の洋紙を用いた書籍の劣化が現実の問題となってきている(文献11.)。近年、サイジング剤として硫酸アルミニウムを使用しない”中性紙”が開発され、寿命が、これまでの洋紙に比べて3〜4倍に伸びる製品が使われだしている(文献13.,14.)。

*ハイテク製品(ディスク、メモリ半導体)対処法
 木材からの製品であるパルプを用いないと云う”エコ”対策として、ハイテク製品を用いる”ペーパーレス”が推奨されてきた(但し、年間の紙使用量はほぼ横ばいである(文献12))。 しかしながら、ハイテク製品がこのような短い寿命であるならば、紙での保存(特に和紙)を考慮しなければならないだろう。 ハイテク製品を用いるのであれば、”こまめな”書き換え/書き写しが必要であるが、この作業が、何処まで(何時まで)繰り返されるか自信がなくなる。

*余談
 未来に残したい情報(記録)があるならば、石板(石碑)、粘土板を使用するしかあるまい。ただし、この場合も、天変地異、管理放棄に遭遇するかも知れない。


文献

 1) アルタミラ洞窟  wikipedia
        https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%82%BF%E3%83%9F%E3%83%A9%E6%B4%9E%E7%AA%9F
 2) 紙と電子の長期保存性について
        https://www.sanbi.co.jp/sanbihp/sanbiicom/150_icom.pdf
 3) 重要!記録メディアの寿命ランキング!
        http://www.riplus.co.jp/times/blog/2013/09/post-4.html
 4) 保存期間は3億年? 最強のメディアの正体を日立製作所に聞く
        http://ascii.jp/elem/000/000/743/743706/
 5) 文化財の寿命を考える  紙の寿命
        https://www.jstage.jst.go.jp/article/mls2001/14/1/14_1_18/_pdf  
 6) 北京大学竹簡の概要
        http://www.shutudo.org/research/beijing/beijing3
 7) 記録媒体について考える
        https://mitus.exblog.jp/4023629/
 8) 粘土板  wikipedia
        https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B2%98%E5%9C%9F%E6%9D%BF
 9) 古代エジプトのパピルスが翻訳され、恐るべき「呪文の書」の内容が明らかに(イタリア研究)
        http://karapaia.com/archives/52218650.html
10) 記憶媒体の保存条件と推定寿命
        http://www.fujimicro.co.jp/enter/product/rec.html
11) りーふれっと資料保存
        https://www.jla.or.jp/portals/0/html/hozon/leaflet2a2001.pdf
12) 日本製紙連合会
        https://www.jpa.gr.jp/states/paper/index.html
13) 酸性紙から中性紙へ   .   https://www.fujixerox.co.jp/company/technical/production/plain_paper/for_alkaline_paper.html .
14) 印刷DTP勉強部屋
        http://www.kyofuji.co.jp/study/study49.html

                     .

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